研究室にOculusRiftDK2が届いた その2
前回記事の続きです.
本記事では,OculusSDKに付属しているDemoを見てみましたので,その感想とか思ったことを書きます.
Oculus world demoですね.仮想世界に家があり,その中を自由に移動出来るというものです.
まずかぶってみた時の第一印象として「すごい」と感じました.このただ一言です.
OculusRiftDK1もかぶって見たことがあって,その時は視野の広いHMDだなぁという印象で確かにインパクトは大きかったのですが,DK2はHMDだというよりは「自分が電脳世界にいる」そんな印象を与えてくれるできだと思います.
(この差に心理的に与えるなにか大きなブレイクスルーがあるのでしょうか・・?)
いろいろな人にかぶってもらいましたが,まず一言目には全員すごいという事を言っていました(笑)
まず驚くことに首を振った時の遅延をほとんど感じません.ほぼ遅れ無しで追従してきますので違和感を感じませんし酔いにくいです.
また,首を高速で振った際に生じるであろう画面のゆがみみたいなものもあまり感じないように思います.これは有機ELの恩恵なのでしょうか.後々調査が必要だなと感じます.
解像度の向上の恩恵も大きいです.やはり視線の中心部ではドットはみえるもののDK1と比較すると明らかに違う事が分かります.周辺部ではすでにオーバースペックなドット数の様な気もしますが,量産パーツを使っている事を考えるとしょうが無いですね.
これだけ良いことが多いDK2ですが,課題もみえてきます.
このDemoを見ていて,実際には複数人の人にかぶってもらったのですが,意見として残像が多くある.特に首を振った際にしっぽのような残像がみえるという事をよく聞きました.
自分で見てみても,特にコントラスト差が大きい所(ex.窓枠と外の背景,絵画など)で顕著に見られますね.首を振ってとまった際によく観察できますし,首を右から左に振った時と左から右に振った時ではその感じ方が変わるという点も気になります.おそらく描画のスキャン方向が影響しているのではないでしょうか...
また,残像について色差を感じるという意見も多く見られました.(周辺部ではその影響が大きいのでは?)さらにこれが不快感の要因にもなり得るという事を言っていた方もいました.
自分がかぶっていてほかに感じた点として,このdemoではおそらく自分の頭の上に光源があるのか,家の中の天井を見ている時に首の振りによって影の位置が変化して残像を増長させているような印象を受けました.
あと,これは当たり前なのかも知れませんが,矢印キーなどで他動的に視点を動かされると途端に酔いますね.すぐきもちわるくなります.
車を運転している人は酔わないけれど,車に乗っている人は酔うというのはまさにこういうことなのかなと感じました.
このような感じで一通り見てもらい,意見を得ることができましたので,Oculusの画面描画の様子についてカメラで何とか撮影できないか少し見て考えてみようと思います.
とりあえず本記事はここまで.
おつかれ様でした.