研究室にOculusRiftDK2が届いた その3

立て続けに記事を書いております.ABS104aです.

さて,前回記事で一通り見てもらった際の感想として,いくつか紹介しましたが,今回は,描画に関してカメラで撮影すると言うことを後輩にやってもらったのでそれを紹介しようかと思います.

 

後輩の測定結果スライド

Oculus Rift 遅れ計測

 

内容としては,GuppyProというハイスピードカメラを用いて,OculusRiftの描画の様子を撮影したということです.

 

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Oculus Rift DK2

 

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Guppy Pro

 

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実験風景です.

Oculusの片目部分にGuppyProを設置,固定し,demo映像を投影したものを撮影した.

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取得画像を時系列で連結させたものです.

 

撮影時のカメラ解像度は656×6,522.1Hzで撮影してます.

自分なりに解釈したことを書こうと思います.

 

上記の画像から分かる事としては,ある一定幅を持った領域が描画されて消えるという事でしょうか.

一般的なラスタースキャンのディスプレイでは左上から描画し右下まで描画を行う訳です.その際,一番左上のドットは右下のドットが描画されるまで発光し続けているのですが,この画像を見る限り全てが描画される前に消えてしまっています.DK2は水平スキャンですから,水平に200弱ぐらいの幅のラインを描画すると後ろから消えていくわけです.これがOculusの発表であった黒挿入なのではないかと思います.

これが,残像やゆがみに繋がっているのではないでしょうか?

 

自分はHMDを専門で研究しているわけではないため,知識不足なこともあり,現状の理解はこんなところです.

 

何か意見や突っ込み等ありましたらTwitterの方(@ABS104a)までいただけると助かります.

 

また何か分かったことがあれば書こうかと思います.

今回はここまでです.おつかれ様でした.